別居婚とは入籍後も同居せず、夫婦が別々に暮らす生活様式です。
夫婦仲が悪くなっての別居や、やむを得ずの単身赴任などとは違い、夫婦関係は良好でポジティブな理由による別居を別居婚といいます。
近年は別居婚を公表している芸能人カップルもおり、徐々に別居婚へ対する認識も高まってきています。
しかし、実際に別居婚をしている夫婦はまだ少数派といえるでしょう。
そこで今回、別居婚に対する考え方について男女200人へアンケートをおこないました。
別居婚に対する賛否や別居婚時の約束事などに対する世間の考えを発表していきますので、ぜひ参考にしてください。
別居婚が【アリ】と回答したのは半数以上!
別居婚が【アリ】は57.0%、【ナシ】が43.0%と半数以上の人がアリと回答しました。
あなたは「別居婚はありか?」と聞かれた場合、どのように答えますか?また、その理由は何でしょうか?
次の項目から、それぞれの意見を紹介していきますので、ぜひ自分の意見と照らし合わせながら読んでみてください。
別居婚がアリの理由は?
まずは別居婚は「アリ」と回答した人の理由を紹介していきます。
- お互いに依存心が無くなって尊敬しあえる仲が続きそうだから
- 程よい距離を置くことによってマンネリ化しにくくなると思うから
- お互い仕事を待っていて自立した2人で双方とも同意しているならアリ
お互いが経済的に自立しているカップルの場合、別居婚への抵抗はなく、むしろメリットがあると考える人が多いようです。
また、結婚後もマンネリ化せず新鮮な気持ちで相手と接することができそうだという意見も、多く寄せられました。
一緒に住まないことで気づける相手のよさや、存在の大きさはあるかもしれませんね。
別居婚がナシの理由は?
次に、別居婚は「ナシ」と回答した人の理由です。
- 同居しないのなら結婚する必要はないと思うから
- 夫婦一緒に住むべきだと思うから
- 一緒にいてこそ夫婦、困った時に側にいて助け合うのが夫婦だと考えるから
やはり「結婚するのなら同居すべき」「一緒に住まないなら結婚する意味がない」というように「結婚=同居」と考える人が多いようです。
【別居婚はアリ】別居婚中の生活についてのアンケート結果
次に、別居婚中の生活についてアンケートを取りました。
別居婚をするにあたって、会う頻度や住む場所、生活費といった決めごとは重要となります。
また、他の人が別居婚中の生活についてどのように考えているのか、気になるのではないでしょうか。
それではそれぞれのアンケート結果をみていきましょう。
会う頻度は「週に2,3日」が1位
会う頻度は「週に2,3日」が6割以上の支持を集めて1位となりました。
仕事で平日は忙しくても、週末は一緒に過ごしたいと思う人が多いようです。
また、別居婚の夫婦は共働きのケースが多いため、仕事の都合を考えても週に2,3日程度がちょうどよいのかもしれませんね。
「毎日会いたい」という人は2%未満と少数派で、「会わずにLINEや連絡だけあればいい」という意見を下回りました。
住む場所は「同じ地区」と「気にしない」がほぼ同率1位
別居婚中に住む場所については「同じ地区」と「気にしない」という対極の意見がほぼ同率で1位という結果に。
「すぐ隣の部屋や家」に住みたいという意見は1割未満に留まりました。
前述の結果と併せて考えると、住む場所よりも会う頻度を重視する傾向にあるようです。
生活費は「別々」がダントツで1位
生活費の負担に関しては「それぞれ別々にする」という意見が、8割近くを獲得してダントツの1位となりました。
別居婚は、夫婦それぞれが正社員として働いており経済的に自立しているケースが多いです。
そのため、生活費も「自分の分はそれぞれが負担するのが自然」と考える人が多いようです。
いつまで別居婚を続ける?
別居婚はアリと答えた人に対して「いつまで別居婚を続けるか?」という質問をしたところ、得られた回答は以下のとおりです。
「ずっと別居がいい」という回答は1割程度に留まっていることから、別居婚はアリと考えていても妊娠や出産、仕事の区切りなどといったタイミングで同居に切替えたいと思う人が多いようです。
1位:子供ができるまで
1位は「子供ができるまで」で約4割の支持率でした。
別居婚はあくまで夫婦間の都合であり、子供ができたら家族みんなで住みたいと思う人が多いようです。
また、妊娠や出産を機に収入が減る女性も多いです。そうなると、別居婚の維持が難しいケースも多いでしょう。
そのため、経済的に考えたときにも子供ができたタイミングというのは、別居婚を解消するのにちょうどよいのかもしれません。
2位:何年間など期間を決めておく
2位は「何年間など期間を決めておく」でした。
別居婚には前向きでも、ずっと別居したいと考えている人は少ないことがわかります。
「別居婚をするなら、同居をする時期をあらかじめ決めておきたい」との声が多く、始めは別居婚でも将来的には同居をしたい人が多数派でした。
3位:仕事が落ち着くまで
とくにお互いの職場が遠い場合、同居によって通勤が大変になってしまう場合もあるでしょう。
また、仕事が忙しいと同居相手に生活リズムを合わせるのは難しいですよね。
そういった場合、適度な距離がある方が円満な関係を保てるというケースも多いです。
【別居婚はアリ】両親・義両親には伝えない人が約半数!
別居婚について、両親や義両親はまた違った意見を持っているかもしれません。
そこで、両親や義両親に別居婚の承諾を得るかどうかについて質問してみました。
その結果、両親や義両親には別居婚することを伝えないと答えた人が約半数という結果に。
また「承諾は得られなくても伝えて別居婚する」との意見も多くありました。
両親・義両親に別居婚を反対されたらどうする?
夫婦の間で合意していたとしても、両親や義両親に別居婚を反対される場合もあるでしょう。
「両親や義両親に別居婚を反対されたらどうするのか」という質問に対しては、以下のような回答が得られました。
- 別居婚のメリットを伝えて納得してもらう
- 自分達のことであるため、反対されても別居婚を行う
- 反対されても無視する
この質問に対しては、「反対されても別居婚に踏み切る」という意見が多かったです。
説得はするけれど、反対されたとしても別居婚の姿勢はくずさない人が多いようです。
【別居婚はナシ】どんな条件だったら別居婚してもいいと思う?
それでは次に、どんな条件があれば別居婚をしてもいいと思うか、質問をしてみました。
- 週の半分以上は会うようにする
- 期限を決める
会う頻度についての約束事や、別居婚を終わらせる時期を明確にしたいと考えている人が多かったです。
また「どのような条件があっても別居婚はしたくない」という意見も多く寄せられました。
別居婚は、前向きな理由で結婚当初から別居して暮らす生活様式です。そのため【ナシ】と考える人にとってはメリットよりもデメリットが多いと感じられるのでしょう。
それでは、相手から別居婚を提案された場合はどうするのでしょうか。次の項目でみていきます。
【別居婚はナシ】相手から別居婚を提案されたらどうする?
自分は「別居婚はナシ」と考えていても、相手から提案される可能性もあります。相手に別居婚を提案された場合、別居婚はナシ派の人はどうするのでしょうか。
なんと「結婚をやめる」という意見が1位となりました。この結果からも、別居婚に対する抵抗感が伺えます。
結婚をやめたとして、交際を続けるのかや相手との関係性をどうしたいのかは気になるところです。
「結婚をやめる」が1位
「結婚をやめる」と回答した人が、4割近くとなりトップでした。
結婚を先延ばしにするのではなく、結婚自体を一旦取りやめたいと考える人が多いようです。
一度は決めた結婚を取りやめるのは、とても大きな決断ですよね。相手へどのように伝えるのかも、難しいと思います。
あなただったら、結婚を取りやめたい旨を相手へどう伝えますか?
「条件をつけて応じる」と「結婚を延ばす」がほぼ同率2位
「条件をつけて応じる」と「結婚を延ばす」と答えた人がそれぞれ2割程度で、ほぼ同率2位でした。
それぞれ「結婚をやめる」と答えた人の約半分程度の割合です。
前の質問から鑑みて、条件は会う頻度や同居する時期について決めておくという意見が多そうです。
「素直に応じる」は5%未満で少数派
相手から別居婚を提案された場合に、素直に応じると答えた人は5%未満に留まりました。
やはり別居婚は【ナシ】と考えている以上、素直に応じるのはなかなか考えにくいのでしょう。
ただ、約5%の人は相手が望めば別居婚も検討するという結果だともいえます。
別居婚をしたいと考えている人は、相手の気持ちも尊重して相手とよく話し合うことが大切でしょう。
別居婚をするならどんな約束事が必要?
別居婚は同居婚と違って相手の行動がわかりにくい分、信頼関係や約束事がさらに重要となってきます。
別居婚をする、もしくはしなければならないとなった場合、あなただったらそのような約束事が必要だと感じますか?
次の項目から、アンケートにおいてとくに多かった意見をご紹介していきます。
会う頻度や連絡方法に関する取り決めをしたい人が大多数
まず、会う頻度や連絡方法について取り決めをしたいという意見が大多数でした。
- 毎日おはようとおやすみの連絡をする
- できるだけ休みは合わせて一緒に過ごすようにする
- 恋人同士のようになんとなく会いたい時に会うのではなく、週に何度会うのかをしっかりと決めてお互いが夫婦だということを忘れないようにすることが必要だと思います
コミュニケーションとして連絡を取るのももちろんですが、緊急事態や困ったことが起きてないか確認するために連絡を取りたいという声も多くあります。
一緒に住んではいなくても、結婚する以上は夫婦で助け合っていきたいという考えが伺えます。
「異性を家に連れ込まない」も高支持率
別居婚において、異性との付き合い方もしっかりと決めておきたいところではないでしょうか。
異性との付き合いに関して最も多かった約束事は「異性を家に連れ込まない」でした。
- 別居婚をするなら絶対に不倫をしないということが1番重要であると思います
- 家に誰かを呼ぶ時は報告するなど、付き合ってる時より少し厳し目の方がいいかなと思います
- 自分の時間を楽しむのは自由ですが、恋愛はあくまで夫婦間だけだということ
同居していれば異性の友達を配偶者が連れてきたとしても、人となりや配偶者との関係を自分で確かめられますよね。
しかし、それができない別居婚では異性との付き合い方に関しては明確なルールがあった方が安心できます。
「相手へ干渉しない」や「GPSをつける」という真逆の意見も
連絡を取り合って、お互いの近況は把握しておきたいという意見が多い中、別居婚している以上はプライバシーを守りたいと考える人もいました。
- 必要以上のことは深く追求しない
- お互いの家には勝手に入らないというルールはほしいです
反対に、以下のような意見も。
- 相手の1日のスケジュールを把握しておきたい
- 位置情報を共有する
- GPSをお互い入れる
束縛という意味合いではなく、同居していれば当たり前に知れることを、別居であっても知りたいと考える人が多いようです。
別居しているとはいえ、夫婦ですのでそのような意見が多く出ることも頷けます。
あなただったら、別居婚中はどれくらいの頻度で連絡を取り、どの程度相手への干渉をありだと考えますか?
まとめ
今回は、別居婚についてのさまざまな考えをご紹介しました。
本アンケートでは、別居婚はアリだと考えている人が多いことがわかりました。
そのことからも、まだ世間では少数派といえる別居婚ですが、今後別居婚という形式を選ぶカップルは増えていくのではないかと思います。
また、あなたが別居婚を考えていなかったとしても、相手から別居婚を提案されることもあるかもしれません。
反対に、仕事の状況などであなたから別居婚を切り出すこともあるでしょう。
そのような場合、どのような約束事を設けるのかやお互いが住む場所をどうしたいかなど、このアンケート結果を参考に、ぜひ一度考えてみてはいかがでしょうか。