共有持分の売却・処分について悩んでいる人は少なくありません。
共有持分の取り扱いには専門知識が必要なため、一般の人から買主を見つけるのは困難です。
しかし、不動産会社に買取を依頼することで、スムーズに共有持分を売却・処分することができます。
とくに、共有持分専門の買取業者であれば、高額かつスピーディーな共有持分の売却が可能です。
トラブルを抱えた物件でも積極的に買い取ってもらえるので、まずは買取業者の無料相談で、売却に向けた具体的なアドバイスを聞いてみましょう。
>>【手間なく売れる】が買取のメリット!すぐに売りたい人はこちら
- 共有持分を不動産会社に買い取ってもらえば、最短2日で現金化ができる。
- 買取は価格が安くなりやすいが、共有持分専門の買取業者なら高額買取も可能。
- トラブルを抱えた物件や利用予定のない物件は、早めに共有持分を売却・処分したほうが良い。
共有持分買取のメリット5つ
共有持分を買い取ってもらうメリットは、次の5つです。
- 仲介手数料が発生しない
- 短期間で共有持分を現金化できる
- 自分の持分のみを共有者の同意なく手放せる
- 離婚や相続時の不動産トラブルから抜け出せる
- 築古や事故物件の共有持分でもスピーディーに売却可能
それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
仲介手数料が発生しない
共有持分を売却する方法は、仲介と買取の2種類に分けられます。
仲介 | 不動産会社に購入希望者を探してもらう |
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買取 | 不動産会社に直接買い取ってもらう |
仲介の場合、不動産会社に対して仲介手数料を支払う必要があります。「売買価格×3% +6万円+消費税」※で計算するため、仮に売却価格が1,000万円なら仲介手数料は36万円+消費税です。
一方、買取では仲介手数料が発生しないため、数十万円の仲介手数料を丸ごと節約できます。
コストを抑えて共有持分を処分したいときは、仲介より買取がおすすめです。
※国土交通省告示の宅地建物取引業者の報酬額を基準にした計算式
参照:国土交通省「宅地建物取引業者が宅地又は建物の売買等に関して受けることができる報酬の額」
短期間で共有持分を現金化できる
買取ではスピーディーな現金化も大きなメリットです。
不動産会社が共有持分の直接買取をするため、査定額がそのまま買取価格となります。査定額に納得できれば、最短2日程度での現金化も可能です。
買主側の資金調達をまつ必要がないため、自分が「売りたい」と思ったときにすぐ売却できるのが買取の強みです。
自分の持分のみを共有者の同意なく手放せる
自分の共有持分だけなら、他の共有者から同意をもらわなくても売却が可能です。
売却にあたって他の共有者と話し合う必要はないため、仲が悪い共有者とやり取りせずに済むというメリットもあります。
他共有者の意志は一切関係ないので、共有者のなかに連絡が取れない人がいても問題なく買い取ってもらえます。
離婚や相続時の不動産トラブルから抜け出せる
共有持分の買取をしてもらうことで、共有不動産に関するトラブルから抜け出すことができます。
離婚協議中や遺産分割で揉めている不動産の共有持分を買い取ってもらえば、揉め事の対処を買取業者に任せることが可能です。
「不動産トラブルで解決の糸口が見えない」「揉め事の対処が面倒」といった人は、ぜひ共有持分の買取を検討してみましょう。
築古や事故物件の共有持分でもスピーディーに売却可能
買取の場合、不動産のプロが直接買取をおこなうため、問題を抱えた不動産でも積極的に買い取ってもらえます。
例えば、
- 長年放置されて損傷が激しい築古物件
- 自殺や孤独死があった事故物件
- 土壌汚染や埋設物がある土地
などの物件は買主を見つけにくいのですが、不動産会社ならこれらの問題も自社で解決ができるため、積極的に買い取ってもらえます。
契約不適合責任を負わずに済む
通常、共有持分の売却では「契約不適合責任」があります。
売却後に問題が見つかったとき、買主は解約解除や損害賠償の請求などが可能になります。
しかし、買主が不動産会社の場合はプロの観点から事前に問題点をチェックできるので、買取では契約不適合責任を免除するケースが大半です。
売却後のトラブルリスクがないため、安心して共有持分を売却できます。
契約不適合責任については、下記の関連記事でも詳しく解説しています。
契約不適合責任とは【売主の責任範囲】を定めたもの!具体的な内容や瑕疵担保責任との違いを解説しますデメリットは買取価格が安くなること
共有持分の買取におけるデメリットは、価格が下がってしまうことです。
共有持分だけを購入しても不動産全体を自由に利用・管理できないので、不動産市場では評価が下がってしまうのです。
不動産全体を売却したときより相場が下がるため、価格の面では共有持分の買取は不利といえるでしょう。
買取価格は「不動産全体の価値×持分割合÷2」が多い
物件にもよりますが、共有持分の買取価格は「不動産全体の価値×持分割合÷2」で計算するのが一般的です。
ただし、物件の立地がよい場合や、持分割合が多い場合は値下げ幅が小さくなります。
なるべく高値で共有持分を売るための対策もあるので、詳しくは下記の関連記事を参考にしてみてください。
【共有持分の買取相場と事例】査定の重要ポイントや高く売れやすい共有持分の特徴も説明「共有持分専門の買取業者」なら高額で買い取れる
共有持分の高額買取を実現したい場合、もっとも大切なのは不動産会社選びです。
共有持分の売買では、物件の権利関係を正しく理解して調整するために、不動産や法律の専門知識が重要となります。
不動産会社のなかでも「共有持専門の買取業者」であれば、共有持分の売買に必要な手続きを効率化しているため、自社のコストを抑えて買取価格を高くすることができるのです。
通常の不動産会社と比べて高額買取が期待できるので、共有持分の売却は実績豊富な専門買取業者に相談しましょう。
共有持分の買取を検討すべき4つのケース
共有持分は共有者とトラブルになることが多いので、なるべく早めに共有名義を解消するとよいでしょう。
とくに、下記のケースに当てはまる人は、すぐに共有名義から抜け出せる「共有持分の買取」がおすすめです。
- 共有不動産の維持・管理負担がつらい
- 共有不動産が空き家状態でだれも使う予定がない
- 共有不動産を巡って共有者と揉めている
- 共有者と連絡が取れず不動産を売却・処分できない
上記の状況に陥っている人は、ぜひ専門買取業者の無料相談でアドバイスを聞いてみましょう。
共有不動産の維持・管理負担がつらい
共有不動産にかかる維持・管理は、共有者全員で負担するのが原則です。
例えば、
- 固定資産税や修繕費などの金銭的負担
- 草むしりや庭木の伐採など日々の手入れ
- 見回りや設備の点検
これらは共有者で話し合い、持分割合に応じて負担します。
自分が不動産に居住しておらず、賃料収入などの利益を一切受けていない場合も負担義務があるため、共有持分をもっていることが損失にしかならない人は多いのです。
時間やお金の損失を増やさないためには、買取ですぐに共有持分を処分するとよいでしょう。
共有不動産が空き家状態でだれも使う予定がない
共有不動産が空き家で放置されており、だれも使う予定がないのであれば、早めの処分をおすすめします。
空き家を放置していると「特定空家」に指定される恐れがあります。
特定空家に指定されると最終的には強制的な解体(行政代執行)となり、一般的な相場より高い解体費用を共有者で負担することになってしまいます。
また、仮に建物の倒壊などで近隣の人に損害を与えた場合、慰謝料や損害賠償責任が発生します。
共有持分を売却することでこれらの責任を回避するためにも、使用予定のない空き家の共有持分は早めに買い取ってもらうとよいでしょう。
共有不動産を巡って共有者と揉めている
共有不動産全体の利用・管理・処分には共有者同士の話し合いが必要なため、利害が対立してトラブルになることが多々あります。
共有物分割請求や居住者への賃料請求などで、訴訟になるケースも少なくありません。
しかし、仮に共有者と訴訟になっていても、専門買取業者なら共有持分の買取ができます。
買取後は業者が訴訟の対応を引き継ぐため、手間なくトラブルから抜け出すことが可能です。
共有者と連絡が取れず不動産を売却・処分できない
相続を繰り返すことで共有者が増えると、会ったことがなく、連絡先も知らない共有者がでてきます。
不動産全体の売却・処分をしたくても、共有者と連絡が取れず話し合いすらできない人が多いのです。
このような状況でも自分の共有持分だけなら売却できるので、共有者を探す手間をかけずに不動産を売却・処分したい人は、共有持分の買取を利用しましょう。
共有持分の買取で気になるポイント
共有持分の買取を検討するにあたって、次の3つは多くの人が気になるポイントでしょう。
- 良い買取業者と悪い買取業者ってどう見分けるの?
- 買取と仲介どっちが良いの?
- 本当に自分の持分を勝手に売ってトラブルにならないの?
これらの不安を抱える人のために、実際に買取を依頼するときはどうなるのか、どんな解決策があるのか見ていきましょう。
良い買取業者と悪い買取業者ってどう見分けるの?
共有持分の売買は一般的ではないので、買取業者に対して不安を抱える人は少なくありません。なかには「詐欺業者ではないの?」と考える人もいるようです。
しかし、共有持分の専門買取業者も不動会社であり、ほとんどが正規の許可を取って営業しています。
そのなかでも、良い買取業者と悪い買取業者を見極めるうえで大切なのは、下記の3つです。
- 宅地建物取引業の免許をもっている
- 売却代金は現金一括払い
- 移転登記は売却代金の受け渡しと同時におこなう
宅地建物取引業の免許は、不動産業を営むうえで必須の免許です。業者が怪しいと思ったら、国土交通省のWebサイトで検索してみましょう。
売却代金の現金一括払いについては、資金が迅速に用意できるほど経営状況が安定していると判断できます。
そして、売却代金の受け渡しと移転登記が同時であれば、物件を騙し取って代金を踏み倒すような業者ではないとわかります。
これらの見極め方法や、より安心して買取を依頼できる業者を選ぶ方法については、下記の関連記事も参考にしてください。
共有持分・共有不動産の買取業者は怪しい?詐欺師?よくある被害と優良買取業者の見分け方買取と仲介どっちが良いの?
不動産の売却方法として一般的なのは仲介ですが、確実に共有持分を売りたい場合は買取のほうをおすすめします。
仲介は購入希望者を探す必要がありますが、共有持分だけ取得しても自由に不動産を利用・管理できないため、第三者にとっては購入メリットの薄い物件です。
そのため、共有持分を仲介で売ろうとしても購入希望者が見つからず、いつまで経っても売れない恐れがあるのです。
一方、買取であれば購入希望者を探す手間がないため、早ければ2日程度での現金化もできます。早く・確実に共有持分を売りたいなら、買取のほうが有効といえるでしょう。
本当に自分の持分を勝手に売ってトラブルにならないの?
共有持分を売却すれば共有名義の当事者ではなくなるため、不動産を巡る一切のトラブルとは関係がなくなります。
どうしても不安がある場合は、弁護士などの士業専門家と連携した買取業者に相談するとよいでしょう。
士業専門家と連携した買取業者なら、共有者との交渉が必要になっても適切な対応が可能なので、安心して買い取ってもらえます。
買取なら共有持分の高額・スピード売却が実現できる!
共有持分の買取は、通常では売れにくい共有持分を売る方法として、もっとも手間なく確実な方法です。
実績豊富な優良買取業者に相談すれば、共有者とのトラブルなどに関しても親身になってアドバイスをしてもらえるので、まずは無料相談を利用してみることをおすすめします。
共有持分の買取で、高額かつスピーディーな売却を実現しましょう。
共有持分のよくある質問
共有持分とは共有不動産における「共有者ごとの所有権割合」を表したものです。共有不動産は「他人と共有している不動産そのもの」を指し、共有持分は権利割合(1/3などの数字で表記)を指します。
自分の持分だけを売却することは、可能です。共同名義になっている不動産には自分の持分割合が設定されていると思いますが、離婚などで共有不動産を処分するケースがあります。その時に相手の共有者に許可を取らず共有持分のみを売却できます。
仲介は不動産会社が買主を探す売却方法ですが、買取は不動産会社が共有持分を直接買い取る方法です。買取なら査定後すぐに買い取ってもらえるので、早ければ2日程度で現金化できます。
共有持分の買取価格相場は通常不動産の半額程度、物件の権利状況や状態、持分割合によってはさらに低い価格となる場合があります。ただし、売却先によっては通常不動産に近い価格になることもあるので、買取相場が明確に決まっているわけではありません。
共有持分は大手不動産会社よりも「共有持分の専門買取業者」へ売却したほうが高額となる可能性あります。特に権利関係が複雑で共有者同士のトラブルになりやすい共有持分は弁護士と連携している専門買取業者への売却がおすすめです。→共有持分のおすすめ買取業者14選!はこちら