【共有持分の買取相場】査定基準や相場以上で買取してもらう方法も説明

共有持分 相場

「共有持分を買取してほしいけれど、買取価格の相場がわからない・・・」
「買取価格を見積もりしてもらったけれど、相場より安いか高いかわからない・・・」

共有持分の売買は例が少ないため、買取価格の相場がわからない方も多いでしょう。

共有持分を買取を依頼する場合、判断基準となる相場感を掴んでおくことが大切です。

相場を把握せずに買取依頼すると、共有持分を安値で買い叩かれて損をする恐れもあります。

この記事では、共有持分の買取価格の相場や買取価格を決める査定基準も解説します。

共有持分専門の高額買取業者の選び方や、共有持分の買取価格を高める方法も解説するので、参考にしてください。

この記事のポイント!
  • 共有持分の買取相場は「不動産全体の市場価格×持分割合」の半額程度
  • 買取後に共有不動産を売却しやすい共有持分は買取価格が高くなりやすい
  • 共有不動産の再販を得意とする業者なら共有持分を高額買取してもらえる
目次
  1. 共有持分の買取相場は「共有不動産の市場価格×持分割合」の半額
  2. 共有持分の査定基準は「買取後に共有不動産を売却しやすいか?」
  3. 共有持分を相場以上で高額買取してもらう方法
  4. 共有持分は市場価格の約50%以上で買取してもらおう

共有持分の買取相場は「共有不動産の市場価格×持分割合」の半額

共有持分の買取価格の相場は「共有不動産の市場価格×持分割合」の半額程度です。

例えば、市場価格1,000万円の共有不動産なら、持分割合1/2の共有持分の買取価格は250万円程度が目安でしょう。

なぜこんなにも安価になるのかというと、共有持分は不動産の特性上、通常の不動産よりも面積辺りの単価が安くなるためです。

ただし、他共有者が共有不動産の売却に合意している場合など、持分割合どおり500万円程度で売却できるケースもあります。

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共有不動産全体の買取価格を持分割合で割った金額が基本

共有持分とは、持分割合に応じて共有不動産の所有権を分割した一部です。

共有不動産全体の所有権が1/1とすると、持分割合1/2の共有持分をもつ共有者には1/2の権利しかありません。

そのため、共有不動産を売却した場合、持分割合に応じて各共有者で売却益を分配します。

例えば、共有不動産を1,000万円で売却した場合、持分割合1/2の共有持分をもつ共有者が得られる売却益は500万円です。

これと同様に、共有持分の買取価格は共有不動産の市場価格を持分割合で割った金額が基準になります。

共有不動産の市場価格を知りたい場合、国土交通省が公表している取引価格情報で近隣にある不動産の売買価格を確認するとよいでしょう。

参照:不動産取引価格情報検索(国土交通省)

共有持分の買取価格は面積あたりの単価が約50%まで減額

買取業者は共有持分を買取した後、共有不動産全体を再販して利益にします。

しかし、共有者全員の合意がないと共有不動産は売却できないため、共有持分だけを買取しても利益化が難しいです。

また共有持分だけを再販する場合、購入した買主は見ず知らずの他共有者と共有不動産を共有しなければならないので、心理的抵抗を抱く買主も少なくありません。

そのため、共有不動産に比べて共有持分は需要が少なく、面積あたりの単価を約50%も安くせざるを得ないのです。

実際にあった共有持分の買取事例

共有持分の買取相場は一般論に過ぎないので、実際の買取価格はケースごとに異なります。

例えば、他共有者とトラブルを抱えた共有持分は買取価格が安くなりますが、他共有者が共有不動産の売却に同意している共有持分であれば買取価格は高くなります。

そのため、共有不動産の市場価格から買取価格を計算するだけでなく、実際の買取事例を確認することも重要です。

ここでは、実際にあった共有持分の買取事例をいくつか見ていきましょう。

※この買取事例はクランピーリアルエステートから情報提供させていただいております。

一戸建ての持分1/4を200万円で買取

祖父の家を親族同士で所有していたAさんのケースです。

長年空き家で使用されていないのに、固定資産税を払わなければならず困っていました。

他共有者の所在がわからず、共有不動産全体での売却が難しいケースでしたが、Aさんの持分1/4だけを200万円で買取してもらえました。

Aさんは持分を手放したことで、固定資産税を納税せずに済むようになったと満足されていたそうです。

一戸建ての持分1/4を470万円で買取

親戚と一軒家を共有していたBさんのケースです。

当初は買取価格300万円を査定されていましたが、他共有者が共有不動産の売却に同意したため、170万円上乗せした470万円で持分1/4を買取してもらえました。

このように似たような持分割合の共有持分でも、買取後に共有不動産を売却できる場合は買取価格が高くなるケースもあります。

一戸建ての土地持分1/4を300万円で買取

母と姉を含めた3人で土地を共有していたCさんのケースです。

疎遠になった親族が建物を建てて住んでいましたが、賃借料も受け取れていませんでした。

Cさんの持分1/4を300万円で買取した後、買取業者はBさんの母と姉からも持分を買取して1つの単独名義不動産にしました。

共有持分の査定基準は「買取後に共有不動産を売却しやすいか?」

買取後に共有不動産を再販しやすい共有持分ほど、買取価格が高くなりやすいです。

一方で、他共有者が共有不動産の売却に反対する共有持分や、需要が少ない共有不動産の共有持分は買取価格が安く査定されやすいです。

買取業者が共有持分の買取価格を決める際、以下の査定基準で「持分の買取後に共有不動産を売却しやすいか?」を評価します。

  • 共有者の人数
  • 土地と建物の共有持分の有無
  • 共有不動産の立地
  • 住宅ローン残債の有無
  • 隣の土地との境界

つづいて、共有持分の買取価格を決める査定基準を確認していきましょう。

共有者の人数が少ないほど買取価格が高い

共有不動産を売却する場合、共有者全員の合意が必要になります。

そのため、共有者の人数が多い共有持分ほど、売却に反対されるリスクも高く説得に手間もかかるため、共有不動産全体を売却しづらいです。

共有者の人数が少ない共有持分ほど、共有不動産の売却に反対される可能性も少なく、手間をかけずに売却しやすいため、買取価格が高くなりやすいです。

土地と建物の共有持分が揃っていれば買取価格が高い

土地に建物が建てられている場合、土地と建物の共有持分は別々になります。

つまり、土地はAさん・Bさんで共有しているのに、建物はAさん・Cさんで共有しているようなケースも存在するのです。

この場合、他人名義の建物が建てられており自由に扱えない土地の共有持分だけを購入したい買主は少ないので、買取価格は安くなります。

反対に、土地と建物の共有持分が揃っていれば、次の買主が利用しやすいため、買取価格が高くなります。

共有不動産の立地や条件が良いほど買取価格が高い

共有不動産の立地や条件が良いほど、需要が多いので共有持分の買取価格も高いです。

通常の不動産同様、交通アクセスの便利な不動産や快適に生活できる条件の不動産の持分は多くの買主が購入したがるので、買取価格も高くなりやすいです。

立地や条件の良い不動産とは、一般的に以下のような不動産を指します。

  • 築年数が浅い
  • 床面積が広い
  • 駅やバス停に近い
  • 日当たりが良い

立地や条件の判断基準は人それぞれですが、基本的に需要が高い共有持分ほど買取価格も高いと覚えておきましょう。

住宅ローン残債が残っていなければ買取価格が高い

夫婦でマイホームを共同購入する場合など、住宅ローンを組んで共有不動産を購入する方の中には、まだ住宅ローンを完済しておらず残債が残っている方も少なくありません。

住宅ローン残債が残っている共有持分は買主からの需要が少ないため、買取価格が安くなりやすいです。

住宅ローン残債が残っていると、債権者の許可がないと共有持分や共有不動産を売却できず、共有持分に抵当権が掛けられているので、住宅ローンの滞納などにより、購入した持分を差押えられてしまうリスクもあるからです。

対して、住宅ローン残債が残っていない共有持分であれば、抵当権も抹消されており差押えを受けるリスクもないため、買取価格は高くなりやすいです。

隣の土地と境界を確定させていれば買取価格が高い

土地の共有持分を買取してもらう場合、隣の土地との境界も査定で評価されます。

隣の土地との境界が確定されていない場合、買取後に隣人とトラブルに発展する恐れがあるため、買取価格は安くなりやすいです。

「あなたの土地がうちに越境している」と揉めたり、最悪の場合は訴訟に発展してしまう恐れもあります。

その反対に、隣の土地との境界を確定させていれば、トラブルを心配せずに買取できるので共有持分の買取価格は高くなりやすいです。

共有持分を相場以上で高額買取してもらう方法

共有持分の買取相場は安くなりやすいですが、必ずしも買取価格が安くなるとは限りません。

理論上、共有不動産を再販できるのであれば、共有不動産の市場価格に比例する価格で買取してもらえるでしょう。

つまり、市場価格1,000万円の共有不動産の持分1/2を500万円で買取してもらうことも可能です。

そのためには、共有持分を高額買取してくれる買取業者を選んだり、共有持分の権利関係を整理する必要があります。

つづいては共有持分を相場以上の価格で高額買取してもらう方法を解説します。

共有持分を高額買取してくれる業者を探す

共有持分を高額買取してもらうのであれば、買取業者の選び方が重要です。

買取業者によっては、買取拒否されたり、安値で買い叩かれてしまう恐れもあります。

共有持分を高額買取してくれる買取業者を探す方法を解説します。

以下の記事では、おすすめの共有持分買取業者を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

共有持分おすすめ買取業者 【共有持分専門の買取業者おすすめ16選!】共有名義の不動産が高く売れる買取業者の特徴と見極めポイント!

複数の買取業者で査定額を比較する

共有持分を高額買取してもらうのであれば、複数の買取業者で査定を受けて、査定額を比較しましょう。

共有持分の買取価格は明確なルールがないため、業者によって大きく異なります。

例えば、A社で300万円と査定された持分が、B社では600万円で査定されることも珍しくありません。

できるだけ多くの買取業者で査定を受けて、その中から高額買取してくれる業者を選びましょう。

高値で買取してくれる買取業者を探す場合、一度に複数の買取業者で査定を受けられる不動産一括査定サイトの利用がおすすめです。

無料相談で買取業者の対応を確認する

同じ買取業者でも、担当者によって共有持分の買取価格が変わることもあります。

例えば、共有持分の扱いに慣れていない担当者の場合「この持分を買取しても共有不動産を再販できない」と判断して、安い買取価格を提示されるケースは少なくありません。

その反対に、共有持分の扱いに長けている担当者であれば「共有不動産を再販できる」と判断するので、高額な買取価格を提示してくれる可能性が高いです。

多くの買取業者では、共有持分の買取について無料相談できるので、無料相談で買取業者の担当者と話し合い、共有持分の買取に積極的かどうかを確認しましょう。

満足できる買取価格を提示してもらえない場合、担当者や買取業者を変えることも選択肢のひとつです。

共有持分を高額買取してくれる業者の特徴

 
共有持分を高額買取してくれる買取業者とは、持分の買取後に他共有者を説得して共有不動産を再販できる買取業者です。

買取しても再販先が見つからないと利益にならない以上、損失を抱えるリスクを避けるために買取業者は共有持分を安く買取する傾向にあります。

その反対に、共有持分を買取した後で他共有者を説得して共有不動産を再販できる買取業者なら、高値で買取してくれる可能性が高いです。

そうした共有持分を高額買取してくれる買取業者の特徴を解説します。

共有持分の買取実績の多い業者

買取実績の少ない業者だと、共有持分の資産価値を理解していないため安い価格で買い叩かれたり、再販できないと判断すると買取拒否される恐れもあります。

買取実績の豊富な業者であれば、他共有者を説得して共有不動産全体を再販できるので、高額買取してもらえる可能性が高いです。

買取業者のホームページだけでなくインターネットの口コミも確認して、きちんとした実績のある買取業者へ依頼しましょう。

より高価で共有持分を買取してほしいのであれば、共有持分専門の買取業者で買取してもらうのがベストでしょう。

弁護士と提携している業者

共有持分を買取した後、買取業者は共有不動産全体を売却しようとしますが、他共有者の合意を得られないケースは少なくありません。

弁護士と提携している買取業者であれば、法的根拠を基に他共有者を説得して、共有不動産全体をスムーズに売却できます。

より確実に共有不動産を再販して利益化できるため、弁護士と提携している買取業者は共有持分を高額買取してくれる可能性が高いです。

共有持分の権利関係を整理して買取価格を高める

買取業者の選び方だけでなく、共有持分自体の条件も買取価格に影響します。

共有持分の買取価格が安くなる原因は、共有者全員の同意がないと共有不動産を売却できないという権利関係の複雑さにあります。

逆にいうと、共有持分の権利関係を整理できれば高額買取してもらえる可能性は高いです。

共有不動産を売却しやすくして買取価格を上げるため、共有持分の権利関係を整理する方法を解説します。

他共有者から持分を買取しておく

他共有者の持分をすべて買取して、共有不動産全体を取得できれば、自分だけの単独名義不動産になります。

共有不動産を自分の単独名義不動産にしてしまえば、他共有者の同意がなくても不動産全体を自由に売却できるので、買取価格も高くなります。

つまり、市場価格1,000万円の共有不動産をそのまま1,000万円で売却できるわけです。

また、他共有者の持分を一部だけ買取する場合でも、持分割合を増やせば買取価格は高くなります。

ただし、他共有者が買取に応じない限り共有不動産全体を取得できないため、確実な方法とはいえません。

共有不動産を分筆して単独名義にしておく

他共有者から持分を買取できない場合、共有不動産を分筆するのも有効です。

分筆という手続きでは、共有者全員で共有している1つの共有不動産を分割して、複数の単独名義不動産にできます。

分筆後の不動産は各共有者の単独所有物になるので、他共有者の同意がなくても自由に売却できるようになります。

そのため、共有持分をそのまま買取してもらうより、分筆後の単独名義不動産のほうが買取価格は高いです。

また、他共有者が分筆に応じない場合も共有物分割請求をおこなえば、共有不動産を裁判所命令で分筆できます。

共有物分割請求の具体的な方法は、こちらの記事を参考にしてください。

共有物分割請求とは 共有物分割請求とは?共有物の分割方法や訴訟の手順・費用を詳しく解説

共有持分を買取業者に買取してもらう流れ

納得できる買取価格の買取業者を選んだら、実際に共有持分の買取を依頼しましょう。

買取依頼した後、ほとんどの手続きは買取業者が代行してくれますが、売主の協力も必要になります。

ここでは共有持分の買取を買取業者へ依頼した後の流れを解説します。

必要書類を用意する

共有持分を買取業者に買取してもらう場合、必要書類は以下のとおりです。

  • 権利証(登記識別情報)
  • 身分証明書
  • 印鑑証明書(発行から3カ月以内)
  • 実印
  • 固定資産税評価額の証明書

ケースによっては、以下の書類が必要になる場合もあります。

  • 土地測量図と境界確認書(土地の場合)
  • 住民票(現住所が登記簿上と異なる場合)
  • 委任状(代理人に委任する場合)

不動産売買契約書に署名する

重要事項や条件などを確認した後、買取業者と共有持分の売買契約を結びます。

共有持分を買取してもらう場合、買取後のトラブルを避けるために売買契約書という書類を作成して、契約内容を書面に残します。

不動産売買契約書とは、共有不動産の所在や共有持分の買取価格などを記載した書類で、基本的に買取業者が作成してくれる場合が多いです。

不動産売買契約書に売主と買取業者が署名・押印を済ませると、共有持分を買取する不動産売買契約が成立します。

「宅地建物取引業法」により買取業者は売買契約書を作成する義務があるため、作成しない場合は依頼しましょう。

より具体的な不動産売買契約書の内容は、こちらの記事を参考にしてください。
共有持分 売買契約書 個人間取引における売買契約書は弁護士へ作成依頼を!売買契約書の必要性や紛失したときの対処法も解説します

買取業者からの入金後に持分移転登記をする

売買契約を締結したら、その内容に従って買取価格が買取業者から入金されます。

入金を確認したら、売主から買取業者へ持分の名義を移すための「持分移転登記」をおこないましょう。

「持分移転登記」の方法は買取業者が熟知しているので、指示通りに手続きすれば問題ありません。

自分でも持分移転登記の方法を把握しておきたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
共有持分 移転登記 共有持分の移転登記が必要な状況を詳しく解説!登記費用や税金についても説明します

共有持分は市場価格の約50%以上で買取してもらおう

この記事では、共有持分の買取相場について解説しました。

共有持分の買取価格の相場は「共有不動産の市場価格×持分割合」の半額程度まで減額されることが一般的です。

これより高い買取価格を提示する業者であれば、買取を依頼して問題ありません。

持分割合の半額以下の価格を提示する業者であれば、別の業者で査定を受けたほうがよいでしょう。

共有持分を高額買取してもらいたい場合、他共有者の説得を得意としている共有持分専門の買取業者に依頼するのがベストです。

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